アイヌの伝説を持つ島

摩周湖のえくぼのように唯一浮かぶ島がカムイシュ。カムイシュとはアイヌ語で「神となった老婆」を意味します。見えている部分の大きさは約110m×40mで、水面からの高さは30mほどですが、この島は高さ約240mの火山の山頂部がほんの少しだけ水面上に顔を出しているだけなのです。

■ カムイシュの伝説
 昔、稚内のコタンの強い酋長がだまし討ちにあい殺されてしまいました。酋長の母は孫を抱き、闇にまぎれて逃げました。しかし、老婆は山野を逃げまどううちに命より大切な孫を見失ってしまいました。愛する孫をいく日も探し続けて摩周湖のほとりまで来た老婆は、カムイヌプリ(摩周岳、意味=神々が宿る山)に一夜の宿をお願いしたところ、快く引き受けてくれました。老婆はそのまま悲しみと疲労で動けず、摩周湖のカムイシュ(中島)になってしまいました。今でもこの島に人が行くと、孫が来たのかとうれし涙の雨や雪を降らせるということです。

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