摩周湖

周囲20km、面積19.6平方km、最深212m、海抜351mのカルデラ湖で、阿寒湖よりもやや大きく、周囲は300〜400mの絶壁に囲まれ、摩周だけが聳えて川の出入りは全くありません。神秘の摩周湖の透明度は東京天文台編纂の理科年表では、今でも摩周湖41.6mで世界第一位(1931年調査)、バイカル湖40.5mで二位(1911年調査)となっています。 この調査は古い数値なので摩周湖の透明度は昭和五十五年に再調査したところ35.8mに低下していました。しかし、バイカル湖は七十年以上調査がなく、周辺の開発も進んでいるため、摩周湖が世界一と推定されています。 1万数千年前に今の摩周湖の場所に出現した摩周火山は、盛んに大噴火を繰り返し、7千年前に最大の噴火をおこして、大量の火山灰と火砕流を噴出しました。その跡地が大きくくぼみ、直径7.5km・短径約5.5kmのカルデラができあがりました。その後約3千年の休止期間にカルデラに水がたまり、いまよりも広い摩周湖が誕生したのです。 その後さらに湖の東岸にカムイヌプリが噴出し、摩周湖の面積が約4分の3に狭められ、約千年前にはカムイヌプリでの最大噴火がおこって山頂が破壊され、今の摩周湖の姿となったのです。
戻る

Copyright 2004
弟子屈町商工会