道が平成11年度打ち出した「北海道遺産構想」は、北海道の自然や文化そしてその他のものを、北海道の貴重な財産として位置付けた上で、今後それらの保全等を積極的に行っていこうとするものである。これは後々に北海道として「世界遺産」への登録という想定もされた上で提唱されていることは間違いのない事実です。
こうした中、我々の摩周湖を世界遺産へ登録する活動も、まず第一に北海道遺産への登録を目標として行い、それと同時に世界遺産への登録も視野に入れた中で活動をしていかなければなりません。行政(道)サイドの立場では、まず北海道遺産構想を確立させた上で、さらにそこから厳選した北海道遺産を、世界遺産登録という次のステップへ進むべく準備のための構想と捉えて間違いない。つまり、北海道遺産への登録ということは、世界遺産への登録というステップを進めやすくする重要な方法の一つであると言えます。北海道遺産の世界遺産への登録については、道サイドでも積極的にアピール並びに協力を惜しまない体制でいるはずであろうし、地元行政の協力を仰ぐ上でも必要不可欠な要素である。こうした、「北海道遺産」への登録ということと、「世界遺産への登録」ということは、名前こそ違え、非常に連動性の強いものと言えることができる。
つまりは、我々の目標としてまず第一に考えなければならないのは、北海道遺産への登録を重点的に考え、それに対して「摩周湖」を積極的にPRしていくことである。 |